「明け方の鎌倉」

  
鎌倉の朝は早い。
  

朝5時台には、都内へ出勤するため
自転車や徒歩で、駅に向かう人をちらほら見かける。
 

我が家も例外ではなく、
サラリーマンの夫は6時半前には家を出る。


もし私が、鎌倉から出勤を続けろ、と言われたら、
3日も持たないだろうから、本当に頭がさがる思いだ。


かといって、布団の中で
ぬくぬく寝ているのは忍びないので、
結局、私も、6時前後に起きる。



そんな生活を、一年以上続けているうちに、
自然と、魅せられるようになったのは、

 
「明け方の空気」
 

だ。
 
夫を送り出した後、
ふらっと外に出て、空気を吸う。


ふらっと、といっても、
ゴミ出しのついで、であることが大半なのだけど。

   
明け方の鎌倉の空気は、最高なのだ。
 

 
「神さまは静寂の中にいる」
 

ということを、昔、聞いたことがある。


そう言われてみると、
私たちは、静かな場所で、静かに祈る。


本能的に、静寂の中に、
大きな力を感じるからなのだろう。


究極の静寂は、夜中、だ。


だから、
 

 
夜中は、神さまの世界。
 
逆に、昼間は、人間の世界。
 
 

 
話が、逸れてしまったけれど、
「明け方の空気」に触れて、清々しい気持ちになるのは、

 
神さまと人間の世界が、交錯する時間だから。
 

私は、そう思っている。


神さまの余韻に触れて、
1日がスタートする清々しさ。


元来、早起きが、超・苦手な私は、
鎌倉に住まなければ、一生、知り得なかったと思う。
 

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