「評価や効率だけでは満たされない女性〜かまくらのおとを始めるわけ(2) 〜」
- 2020-08-03
- ひとのおと
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私は、元銀行員。
結婚して、子どもが生まれた後も、営業現場に戻り、
10年間、法人営業を続けました。
今、思えば、男性と同等に、
評価されたい、認められたい!
という気持ちも強かったですし、
女性の後輩のためにも、
銀行員として、母親として、
完璧なロールモデルであらねば、
と、常に思っていました。
今、思えば、誰にお願いされたわけでもないのに、です。笑
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とはいえ、1日は24時間。
朝8時から夜7時まで、フル回転で働き、
帰宅後は、両親もしくはシッターさんから、子どもたちをバトンタッチ。
子どもたちを寝かしつけた後、22〜24時までは、
明日の準備や、自分のための勉強をしていました。
夫も、日をまたいで帰宅するような部署にいたので、
朝、夫と子どもたちを、送り出したら、それきりすれ違い。。
ですから、
できるだけたくさんのTODOを、
スケジュールにぎゅっと詰め込み、
「ゆとり」や「しなやかさ」なんて、微塵もない、
綱渡りのような、日々を過ごしていました。苦笑
そんな風に、虚勢を張って、
過ごしていましたけれど、
実は、すごく、すごくしんどかった。
仕事では、評価もされている。
子育てだって、できる限りの工夫をして、
なんとか、両立している。
…なのに、全然、満たされない。
子どもたちの寝姿を見ながら、
本当に大切なものを見落としていないかな、と心が痛む。
今思えば、私の本音、本心が、叫んでいたのだと思います。
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私が、銀行を退職する決心をしたのは、
「勤続10年」
という節目、でした。
「次の10年はどうなる?どうしたい?」
と思った時に、
「このままでは嫌だ!」
と、強く思ったのです。
賢さや、評価を、死守するよりも、
何はなくとも、安心して眠りにつくことができ、
楽しい気持ちで朝を迎えられて、
毎日、家族や大切な人と、
笑って過ごせる人生がいい!
そう思って、銀行を退職し、
その後、起業をしました。
ただ、私自身が、本当の意味で、
望む生き方ができるようになったのは、
起業してから、
ではなく、
もう少し後のこと。
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次に続く。
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