「明け方の鎌倉」
- 2020-08-03
- くらしのおと
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鎌倉の朝は早い。
朝5時台には、都内へ出勤するため
自転車や徒歩で、駅に向かう人をちらほら見かける。
我が家も例外ではなく、
サラリーマンの夫は6時半前には家を出る。
もし私が、鎌倉から出勤を続けろ、と言われたら、
3日も持たないだろうから、本当に頭がさがる思いだ。
かといって、布団の中で
ぬくぬく寝ているのは忍びないので、
結局、私も、6時前後に起きる。
そんな生活を、一年以上続けているうちに、
自然と、魅せられるようになったのは、
「明け方の空気」
だ。
夫を送り出した後、
ふらっと外に出て、空気を吸う。
ふらっと、といっても、
ゴミ出しのついで、であることが大半なのだけど。
明け方の鎌倉の空気は、最高なのだ。
![](https://kamakura-no-oto.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_4031-1-680x453.jpg)
「神さまは静寂の中にいる」
ということを、昔、聞いたことがある。
そう言われてみると、
私たちは、静かな場所で、静かに祈る。
本能的に、静寂の中に、
大きな力を感じるからなのだろう。
究極の静寂は、夜中、だ。
だから、
夜中は、神さまの世界。
逆に、昼間は、人間の世界。
話が、逸れてしまったけれど、
「明け方の空気」に触れて、清々しい気持ちになるのは、
神さまと人間の世界が、交錯する時間だから。
私は、そう思っている。
神さまの余韻に触れて、
1日がスタートする清々しさ。
元来、早起きが、超・苦手な私は、
鎌倉に住まなければ、一生、知り得なかったと思う。
![](https://kamakura-no-oto.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_4013-680x453.jpg)
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