ラ・ヴィ鎌倉 と 映画チョコレートな人々

「美味しいもの食べたいなぁ」
というときに、いつも頭に浮かぶのが
由比ヶ浜のフレンチレストラン
la vie(ラ・ヴィ) 鎌倉です。

この日はくらかさんと
逗子にあるシネマアミーゴで映画を観た後
海沿いを移動してランチに訪れました。

日差しは少しずつ春の気配を増していますが
強い寒気が戻った一日。

お店に入るやいなや
穏やかな笑顔の店主に迎えられ
心底ホッとしました。

その後ろには
クリーム色の木蓮の花が
大胆に活けられていました。

あぁ春だなぁと
また、ホッとしました。

お料理は
京にんじんのポタージュに始まり
瑞々しく新鮮なブリのサラダ
メインは豚肩ロースと鎌倉野菜でした。

デザートは撮り忘れ。。



どのプレートも
華美な主張がなく
色合いも味も
淡い優しさがあります。

食べるごとにふわっと力がぬけ
元気が湧いてくる。

鎌倉の中心から少し離れた静かな場所にあり
ひと席ひと席がゆったりと設けられているのも
心地よさの秘訣かもしれません。

映画がとても良かったものだから
その後のランチはすごく重要です。

食事でがっかりしたら
映画も興醒めだもの。


この日観た映画は
チョコレートな人々

くらかさんが誘ってくださったので
何の気なしに観に行ったら
すごく深い作品でした。

上映会を開催した「人生フルーツ」同様
東海テレビが手がけたドキュメンタリー映画。

舞台は愛知県豊橋に本店を構える
パティスリー「久遠チョコレート」です。

映画全体をチョコレートの
甘くポップなイメージで軽快に描きながらも、
根底にあるのは
障がい者や社会的マイノリティの
働き方や賃金という社会問題であり
生きる尊厳という大きなテーマです。


チョコレートが作られる工程や
美味しそうな映像を見ながら、
言葉にならない想いや疑問が
どんどん湧き起こってきました。

ダイバシティや多様性という言葉を
耳にするようになって久しいですが
それを言葉にするほど
分断の意識が大きくなるような気もします。

私は母子家庭で育ったし
祖父が障がい者でしたから
この映画に見る社会の歪みが
他人事には思えなかったな。

本当の意味で
すべての人が個性的な存在のまま
和して生きる世界を創造するために

この映画の果たす役割は
とても大きいような気がしてなりません。


くらかさんとは何を解決するでもなく
思いのままに話し続け
大事なひとときを過ごしました。

食事をしながらの語り合いが
映画を完成させてくれるのかもしれませんね。

やっぱりラヴィにして良かった。


かまくらのおと
白河晃子

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