由比ヶ浜の夕暮れと友人

昨日の夕暮れ。

滅多に海には行かないのですが
昨日はたまたま近くで約束があったので
ちょっと海岸に行ってみようと思ったら
見事な夕焼けでした。

こういう景色に対峙すると
「今」という瞬間のありがたさを
思わずにはいられません。

見たと思った光は
次の瞬間にはなくて
あると思った景色は
あっという間に海に山に消えていく

そう思うと
わたしの形も今はあるけど
明日には
ないのかもしれません。


自分がいる。
身体がある。
今がある。

そんな当たり前が
どこまでも不確かなものだと
2月のはじめ
いのちがけで教えてくれた
友人がいました。

ああそうかぁ…
と思ったのに。

日々に忙殺されて
そんな大事なことを
あっという間に忘れている自分を
冷たく情けないと思いました。

当たり前を
大切にし続けることは
簡単ではありません。

だから
時々こうして夕暮れを見る
それぐらいの努力は
したいなと思いました。

(狭い道を抜けた先に見えてくる海。気持ちが高鳴る。)


何もせずに
少しだけ
今を確かめてみる。

なんとなく
彼女が
近くにいる気がしました。


かまくらのおと
白河 晃子

Recommend

Instagram

view Instagram