紅葉の諏訪大社 巡礼旅

11月頭に信州は茅野・諏訪に足を運びました。

石川真理子先生とそのご縁でつながりを得た皆さまとの大人旅。

諏訪大社の巡拝に伺うことになったのです。

初めて訪れた諏訪大社の周辺は、タイミングをはかったかのように紅葉はほぼピークを迎え、360度どこを眺めても美しい景色ばかり。

ただ息をしているだけで心が洗われる贅沢なひとときでした。


この色彩は東京近郊ではなかなか見られないかもしれません。

青い空にくっきりと浮かび上がる深紅。
日差しの加減でキラキラと光り輝く黄色。

緑や茶のグラデーションもそれはそれは美しく、この世界のすべての色が目の前の景色におさまっているように感じられました。

(秋宮 神楽殿。諏訪大社の注連縄の向きは出雲大社と一緒で左方から右方へ張られていました)


完璧な日和の中、諏訪大社の四社すべてを、下社の春宮、秋宮、上社の前宮、本宮の順に1日で巡りました。

ちなみにこの四社は全て同格で、巡る順序に特に決まりはないそうです。

境内に入りまず感動したのは、初めて拝見する「御柱(おんばしら)」でした。

御柱とは、四社それぞれの境内の四角に建てられた巨木。

この地では7年ごとに「御柱祭」が開催され、樹齢200年ほどの巨木を山から里へ下ろし、御柱の建て替えを図るそうです。

御柱祭(おんばしらさい)は7年目毎、寅と申の年に行われます。正式名称は「式年造営御柱大祭」といい宝殿の造り替え、また社殿の四隅に「御柱」と呼ばれる樹齢200年程の樅(もみ)の巨木を曳建てる諏訪大社では最大の神事です。

勇壮さと熱狂的ぶりで、天下の大祭としても全国に知らている御柱祭は、古く、804年桓武天皇の御代から、信濃国一国をあげて奉仕がなされ盛大に行われる様になり、現在でも諏訪地方の氏子20万人以上と訪れる親戚、観光客がこぞって参加し、熱中するお祭です。

諏訪大社公式HPより)


2022年はまさに御柱祭の年にあたり、4月から6月にかけて、7年に一度の御柱の更新を終えたばかりとのこと。

天と地を一直線に結び、すっとそびえ立つ御柱は、大祭の熱気や荒々しさをそのうちに沈め、とても穏やかで神聖な力を放っているように感じました。


御柱は長いもので約17m、重さは10トンにもなり、地中に約4m埋まっているそうです!驚

実は今、お仕事を通してご縁をいただいている茅野在住の方が、まさに御柱祭の一役を担っていらっしゃるとのことで、担当された御柱と記念撮影をしました。笑


最後にたどり着いた上社本宮では、ご祈祷を受けるため拝殿へ上がりました。

後から教えていただいて驚いたのですが、本宮には本殿にあたる建築がありません。
(春宮、秋宮も拝殿のみです)

上社は「守屋山」を御神体とし、また下社は「木」を御神木としているからだそうです。

まさに巡礼をしながら全身で感じていた自然そのものが御神体であると知り、込み上げてくるものがありました。

(諏訪大社は鎌倉とも歴史的に関係が深いそう。「鎌倉道」の道標を発見しました)


4月に訪れた戸隠もそうでしたが、神道以前の自然崇拝や原始信仰の原形が随所に感じられる諏訪の地に、なにかとても大事なことを突きつけられたような気がして、言葉にならない思いを抱きました。

このタイミングで訪れたことに、きっと何か意味があるのだろうと思います。

しかし、諏訪大社については知らないことばかりで、行きの電車でも帰りの電車でも、その歴史について調べていたのですが、調べれば調べるほど、話はとんでもないスケールに広がり、謎は深まっていくばかりです…

もっと勉強して、もっと歩いて回りたいな。

ちなみに今回の旅は、気合を入れて前日入りし、茅野に宿泊しました。

前夜、茅野の方に教えていただき訪れた
居酒屋「きよ兵衞」さんのお食事とお酒の美味しさは忘れられません。

お店の方もとっても温かく迎えてくださり、居心地がよかったです。

(お魚はなんと三浦から直送されているそう!)



かまくらのおと
白河 晃子











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