今年も蓼科へ

針葉樹が鬱蒼と立ち並ぶ
無彩色の冬景色がとても好きです。

空に向かって真っ直ぐ伸びる影
樹々の合間から差し込む陽光

厳しさも寂しさも
すべてを包含する強さが
現れているように思うのです。

雨が降れば、雨に溶け
風が吹けば、風に揺らぎ
雪が降れば、雪を抱き
氷点下の闇夜には、張り詰めた息を響かせ
朝日が注げば、木肌を煌めかせる。

刻々と変わる景色に
つい見惚れてしまいます。

こんな生き方は到底できそうにないけれど
今だけはこの景色に溶け込んでいたい。

かまくらのおと
白河 晃子

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